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アレキサンドリア図書館

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かの有名なアレキサンドリア図書館を訪れました。アレキサンドリア図書館は史上最大にして学術上最高峰の図書館と呼ばれていますが、今回訪れたのはもちろん再建後の図書館です。場所も本来の場所から東にずれており、名前だけが同じという形です。 まったく期待せずに訪れたのですが、デカイ!!太陽をイメージした円形の建造物の中に、11段に分かれた書庫+閲覧室が広がります。その美しさと広さはかなりのものです。 宇宙船??でかいっす   中々面白いのが、蔵書のプリント・オン・デマンドサービスというもので、蔵書がデジタルデータとして蓄積されており、自分の印刷したいページを選ぶと20分ほどで印刷できるというものです。もし本1冊印刷したければ、20分ほどで市販されているものと同一の形で手に入るとのことです。 技術、サービスとしては完成しているそうで、今は版権主との最終交渉を行っているとのことです。 日本では都立中央図書館、国会図書館、日比谷図書館などを利用していましたが、設備の点ではアレキサンドリアの方が優れています。蔵書はカテゴリ毎にアラビア語、英語、フランス語の本が並んでおり、和書と洋書が分かれている日本と比べると国際性の高さを感じます。 アラビア語、フランス語、英語の本が一緒に 図書館だけとれば、本心からアレキサンドリアに住みたくなります。日本にもこんな図書館があったら最高なのに、カジノよりも世界最大の図書館作れば良いのに、と羨望を隠し得ないアレキサンドリア図書館でした。

エジプト文化

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今日は"EGYPT THE CULTURE SMART GUIDE TO COSTUMES AND ETIQUETTE"という本を紹介したいと思います。カイロにあるAMERICAN UNIVERSITYが発行している150ページ強の単行本で、エジプトの文化・風俗が紹介されています。 とはいっても、エジプト考古学博物館のギフトショップでひっそりと置かれていた一冊で、アマゾン等では取り扱われていません。なので、紹介しておきながら申し訳ないのですが、買うのは極めて困難な一冊になります。 なぜお勧めするかと言うと、ヘーって思う点が多いことと、その知識が実際のエジプト人に当てはまる(と思われる)からです。というのも、1年目のチームメイトであり、今は親友のエジプト人の考え方や行動が本に書かれていることとかなり一致するのです。 また出版がカイロの大学であることも信憑性を高めます。 内容は次の様な構成になります。 Chapter 1: LAND AND PEOPLE Chapter 2: VALUES AND ATTITUDES Chapter 3: CUSTOMS AND TRADITIONS Chapter 4: MAKING FRIENDS Chapter 5: PRIVATE AND FAMILY LIFE Chapter 6: TIME OUT Chapter 7: TRAVEL, HEALTH AND SAFETY Chapter 8: BUSINESS BRIEFING Chapter 9: COMMUNICATING 「敬虔なイスラム教徒であるため、婚前の付き合いは極めて制限され、親や兄弟が同席のもと交際が行われることが多々ある」、「とにかく孤独を怖がる」、「外国人の前で自国の否定的な面を語る事は恥ずべきこととみなされており、外国人が彼らの正直な意見を知ることは極めて困難」などなど、日本とは異なる点が数多く見つかります。前述した例はかなり簡略して書きましたが、本の中では詳しく説明されています。 値段も50エジプトポンド(約750円、1ポンド=15円換算)とさほど高くは無いので、ぜひエジプト考古学博物館に訪れた際には、手にとってみてください。地球の歩き方には載って無い情報が満載です。

今度はバックパッカーとの対話

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今回は、前回の発明家との対話とは場所も相手も変わります。場所はエジプトはカイロ空港のバスターミナルで、相手は日本のバックパッカーの方になります。 お金を節約するためカイロ空港からタクシーではなく、市バスで移動しようとバスターミナルでバスを待っていた時の話です。夜の10時近くであったためか、バスは待てども待てどもやって来ません。その間、同じようにバスを待っている彼と出会いました。 彼は既に30日間エジプトに滞在しており、その前はアジア各国を周ってきたそうで、いわゆる“THE バックパッカー”です。色々と話を聞いていると、彼はアジアで学校を設立して、それをその国の政府に寄贈してきたとのこと。規模やレベルなどは聴きませんでしたが、その「ただ旅しててもつまらないじゃん。なんかやってやろう」という気持ちに心打たれました。 MBAも仕事も旅も、「タダ勉強/仕事/旅しててもつまらないじゃん。なんかやってやろうよ」っていう遊び心と熱意と行動力が、勉強や仕事や旅を楽しくするんだと実感しました。「なんか」が、大学で自分の畑違いの科目を取ってみるとか、仕事で完璧ダメもとの飛び込み営業をやってみるとか、旅で見たことない食い物を食べてみるとか、そんな些細なものでも良いじゃないかと。「子供のころはそんな日々があふれてたなぁ」と思いだすカイロの夜です。 それにしても、カイロは都会です。チュニスも都会と言えば都会でしたが、アフリカ大陸の大都市はダントツでカイロなのでしょう。エジプトの旅についてもまた別途、インターネットが部屋で使える時にでも。 ビジネス・業界 ブログランキングへ

発明家との対話

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只今チュニジアの内陸部、トズールという土地を訪れています。学校の休みを使って、ちょっとバルセロナから足を延ばしてみました。チュニジアの内陸で安宿に泊まるとインターネットに接続するのは至難の技でして、ブログの更新がおろそかになってます。 今日はインターネットに接続出来ただけでなく、貴重な発明家の話を聞くことが出来ました。暖炉脇のイスに腰掛けてお茶を飲んでいると暖を求めてフランス人とカナダ人の老夫婦が横に。簡単な挨拶から話は盛り上がり、話題はソーラーパネルやリチウム電池からラテン語まで。あまりに旦那さんが博識なので、何をされているのか聴いてみると発明家との事。今やMP3となったアルゴリズムの原型、デジタルジュークボックスなどを発明し国際特許を40件近く保有しているようです。デジタルジュークボックスは全米各地のバーに置かれ、一日250万曲がダウンロードされているそうです。 博識と言うと浅く広くと聞こえますが、彼はかなり深いレベルで知識を有しており、その分野も最新の電池技術や無線技術、インターネットなどが含まれるから驚きです。それでいてナント67歳。 ただアンテナを高くしているだけではなく、商売のネタになりそうな分野については将来を予想しうるだけの大量かつ最新の知識を集めているようです。とはいっても情報を集めたから、高い分析力があるからと言って未来は見通せません。話をしていて、彼には自分だけのシンプルな理念があり、それを基に未来を予想している事に気づかされました。 「20年前、皆はビデオ・オン・デマンドの話をしていた。 しかし僕は、 視覚よりも聴覚が先に来ると信じていた。というのも聴覚は視覚よりも数段敏感だからだ 。だから、その時代に僕はオーディオ・オン・デマンドを思いつき、デジタルジュークボックスに至った」 視覚よりも聴覚。今なら「ほほ―さすが先見の明」と言えますが、当時ならば沢山の反論に出会ったこと間違いありません。パワーポイントの資料にして会社の中間管理職にでも説明しようものなら「視覚より聴覚が敏感だから音楽ビジネス?もうちょっとまともな説明できないの」って言われてしまう可能性は高いでしょう。でも、彼はそのシンプルな理念を信じて成功しました。 努力(情報収集や分析など)+ 行動力 + 自分なりの理念 こ

バルセロナ vs エスパニョール (2010.12.18)

毎年荒れるバルセロナダービー、今年はと言うと「まずまず」荒れました。「まずまず」で終わった大きな理由は、5-1という大差でのバルセロナの勝利ということだと思います。 エスパニョールは前半開始から前線からの激しいプレッシャーと極めて素早い攻守の切り替えでバルセロナに襲い掛かります。バルサも得意のパス回しでいなそうとしますが、バルサDFラインまで全速力でボールを詰めにくるエスパニョールのチェーシングにかなり苦しんでいる様に見えました。これはかなり苦しむかなと思った矢先、メッシからのスルーに抜け出たペドロがゴール。前線でのディフェンスを有効にするためエスパニョールはかなりDFラインを浅くしていました。そこにペドロが抜け出した形です。 2点目もペドロの抜け出しから始まります。シャビ(多分)からのスルーを受けたペドロがエリア左サイドで時間を稼ぎ、後ろに追いついたメッシにパス。一瞬のタメの後、メッシは右サイドを駆け上がってきたシャビに浮き玉のスルー。シャビはこのボールをダイレクトボレーで中央に折り返しますが、これが中央に詰めたダニ・アウベスの足に当たってもう一度シャビへ。 再びボールを受けたシャビは、ダイレクトボレーで今度はゴール左隅に突き刺します。ボールの上を膝下だけで打ち抜くお手本のようなボレーにほれぼれです。 後半もバルサはエスパニョールのDFラインの裏を徹底的に突き、ペドロが追加点を挙げると、ビジャが立て続けに2点を奪い取ります。  試合自体はめまぐるしい攻守の切り替え、激しいプレッシャーととても緊張感がある試合でした。今年のエスパニョールは本当に強いと思います。しかし、バルサ相手に90分間激しいプレッシャーを実現するだけのラインディフェンスがエスパニョールには欠けていたようです。逆に、ペドロ、メッシ、ビジャの抜け出すスピードが図抜けていたとも言えます。特にペドロは間違えなくMVPでしょう。彼の人間離れしたスピードとスタミナに、エスパニョールDFは完全に混乱し体力を消耗していました。 後半イニエスタがケイタと交代した際、バルサアウェーにも関わらずエスパニョールファンとエスパニョールの選手全員がイニエスタを拍手で送り出しました。ワールドカップでダニ・ハルケにゴールを捧げたイニエスタは、エスパニョールのファンにも愛されているのです。汚いプレーも多い試合でしたが、こ

MBA授業:IESEでのスペイン語

IESEでは、1年生の間は月~木まで授業後に1時間半のスペイン語授業が義務付けられています。DIENと言われるビジネススペイン語の検定試験(英検みたいなものです)をパスすれば義務教育は完了なのですが、それまでは一応必須となります。「一応」と言ったのは、なんだかんだ口実を付けてドロップアウトすることも可能だからです。ドロップアウトする人の本音は、MBAの授業があまりに厳しいためスペイン語に割く時間など無いと言ったところです。かく言う僕も、ドロップアウトはしませんでしたが、スペイン語の授業中はかなりの確率で意識が飛んでいました。 1年生の入学前にクラス分け試験があり、その結果を基にレベル1~9に割り振られます。レベル12に達するとDIENの受験資格が与えられるため、皆レベル12を目指して勉強を始めます。2カ月に1回程度レベルチェックテストがあり、成績が70点を超えていれば次のクラスに上がることができます。70点未満なら、もう一度同じクラスを繰り返します。 イタリア人やブラジル人などは言語がスペイン語に似通っているため圧倒的なスピードで学習を完了しますが、インド人や中国人のように0からの学習という学生はなかなか学習が進みません。特にインド人は諦めてドロップアウトする確率がきわめて高いです。そんな中、日本人は?というと、独自のしつこさでドロップアウトはしないのですが、かといってグングン伸びるわけでもない、といった微妙な所に位置します。文法や短い会話は出来るのですが、長い会話になると苦労します。これは日本人だけでなく、韓国人にも共通するようです。 今は2年生のため義務では無くなりましたが、せっかくなので勉強は続けています。週2回の学校でのスペイン語授業と、週1回のLanguage Exchange、そして自習です。 そんな中、「これは良いな」と思ったスペイン語教科書があるので、ご紹介します。簡単な例文集と単語集になりますが、スペインに生活していて「あーコレコレ。コレを言いたいのよ」っていう文章や単語が載っています。更には、スペインのちょっとした豆知識がちりばめられていて、読んでて楽しいのもお勧めの理由です。日本に一時帰国した際に横浜友隣堂で吟味に吟味の末選んだ1冊です。 

学校にグアルディオラが来てたとは!!!

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なんともショックを隠せません。今日、スペインのスポーツ紙「SPORT」を読んでいたら、こんな記事が。 http://www.sport.es/default.asp?idpublicacio_PK=44&idioma=CAS&idnoticia_PK=732671&idseccio_PK=803 自分の通う学校であるIESEに昨日Pep Gardiolaが来ていたというのです。Pepはサバデル銀行の広告キャラクターをやっているためか、サバデル幹部むけに対談形式の講演を行ったようです。場所は、うちの学校。。。 学校でやるなら、うちの生徒くらい入れさせてくれよぉ。例えスペイン語であったとしても努力して聞き取るから。あぁぁあ凹む。最高に凹む。 留学 ブログランキングへ

バルセロナのユニフォームに初のスポンサーネームが

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12月10日にバルセロナがカタール財団と総額1億7000万ユーロ(約200億円)で5.5年のスポンサー契約を行いました。 今年の1月からスポンサー契約は開始し、今シーズンは1,500万ユーロ(約17億円)、来シーズンから5年間は3,000万ユーロ(約35億円)のスポンサー料が支払われ、タイトル獲得数に応じて最大500万ユーロ(約6億円)が追加される契約の様です。 カタール財団のロゴは来年からユニセフと併記する形でユニフォームに縫いつけられるとのことです。 ユニフォームにスポンサーロゴを縫いつけるのはバルサ史上初の出来事です。ユニセフの場合は、バルサがユニセフに約950万ドルを支払う形となっており、純粋なスポンサーとしては今回が初となります。「勇気ある一歩」と評する人もいれば、「ユニフォーム(魂)を売り渡した」という意見も聞かれます。 カタール財団(Qatar Foundation)はカタールにおける教育・科学・社会の推進を目的に1995年に創設された非営利団体(Non Profit Organization)です。Chairpersonは国の要職を占める方であり、他のメンバーも錚々たる人材が名を連ねています。教育の分野では、米国のカーネギーメロンやジョージタウン大学などとの提携実績があり、かなり巨大なNPOと言えそうです。カタール財団の詳細は こちら が良くまとまっています。 バルサは現在深刻な財政難にあり、今回のスポンサーは致し方ないことと思われます。バルサの財政難の詳細については、別のブログで書いてますのでそちらを見てください。 バルサは本当に財政難?1 バルサは本当に財政難?2 バルサは本当に財政難?3 スポンサー代金の一部が、枚数が少ないDFラインとセスクの獲得費用に回ることは間違いないと思いますが、今回は負債返済に回すことが最優先かと思われます。スペインの経済状況を考えると長期負債の利率上昇が予想されます。というか、すでに上昇が始まっています。今のうちに贅肉をそぎ落としておかないと、国の前にバルサが破綻するかもしれません。プライドや前例に縛られることもあったと思いますが、僕は現バルサコミッティーの英断を評価したいと思います。 しかし、一回前例を作るとそれを当り前と思い始めるのも人

MBA授業:24時間マラソンならぬ期末試験

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ファイナンスの期末試験(レポート)がようやく終わりました。24時間試験ということで、金曜日の午後12時30分にお題が掲示され、翌日土曜日の17時までにレポートを提出するというものです。正確には24時間以上なのですが、まぁ切りがいいということで。 お題はというと、今年12月2日に発表されたPepsiCoによるロシアの飲料メーカーWinn-Bill-Dannの買収について、買収の目的とシナジー分析、バリュエーション、公正競争上のロシア当局の対応予測などを5ページのレポートにまとめるというものです。与えられるものはお題のみなので、事業内容や買収ストラクチャー、飲料市場の動向などは自分たちで情報収集することになります。これがやっかいで、明確な目的が無いと情報の海に飲まれてしまいます。生徒間で激しい情報交換が行われるため、時々刻々情報が増えていきます。投資銀行のアナリスト・レポートや新聞記事や米国証券取引所へのファイリング資料などなど。全てを読んでいたら、それだけで24時間終わってしまいます。英語が得意でない僕に至っては、レポートを書くために少なくとも1ページ、1時間以上は必要ですし。 きっとアナリストの仕事って言うのもこういう感じなのでしょうか。決められた時間内で、無限の情報から必要な情報だけを切り取って、“それなり”のレポートを作る。それにしても、優秀な仲間たちが24時間で集中しながら作業を進める姿はとても刺激になります。一方、教授も読むの大変だろうに、こうした形式の試験を取る所に熱意を感じます。 参考までにM&Aの授業で使ったテキストを紹介しておきます。重要な点を分かりやすく網羅していて、かつ比較的安めなのでオススメです。もちろん厚めの本です(笑)MBAに来て思うのが、グロービスのMBAシリーズ本は薄すぎないか?ということです。概略つかむには良いですが、実際に手を動かした時に湧いてくる疑問には答えられない気がします。   留学 ブログランキングへ

バルセロナ vs レアル・ソシエダ (2010.12.13)

今回も敵を寄せ付けず5-0での圧勝です。 この試合、連戦のダニ・アウベスやイニエスタはオフかと思ってましたが、ブスケッツとピケ以外は現時点での最強メンバーでグアルディオラ監督は試合に臨んできました。ピケの代わりはアビダル、ブスケッツの代わりはマスチェラーノです。 試合開始からボールを支配するバルサは、いつも以上にロングボールでのサイドチェンジを繰り返し、相手DFの的を絞らせません。中盤までは中央や左で組み立て、そこからシャビ、イニエスタが右サイドのペドロやダニ・アウベスにサイドチェンジ。そしてこの弾丸二人組が右サイドでチャレンジする、というシーンが多々見られました。それにしても、バルサの選手のトラップ能力はハンパないっす。どんなロングボールも、本当に“ピタッ”て止まります。いつもながら、感心のあまりに笑いが出てしまいます。 試合は前半9分のビジャのゴールで動き始めます。エリア内右サイドでメッシからのスルーに抜け出たペドロがラインぎりぎりから弾丸の折り返し。 走りこんだビジャは、ただ足を合わせるだけの仕事。ペドロがビジャにクラシコのお礼をした様な感じです。 前半33分は、同じくエリア右サイドをペドロとのワンツーで抜け出たイニエスタがゴール右隅にけりこみます。 ビデオで見ると、イニエスタは「そこしかない」っていう所を打ち抜いています。狙ってあそこに蹴れる技術、さすがです。 2-0で前半を折り返したバルサは、後半早々にもアウベスとメッシのコンビプレーでゴールを奪います。中盤から、メッシ→アウベス→メッシ→アウベス→メッシ→アウベス→メッシとつないでのゴール。傍から見てても二人がサッカーを楽しんでいる喜びが伝わってくるゴールでした。 このゴールの後は、バルサが完全にボールを支配し続けながらも、何となく停滞した試合が40分程続きます。バルサがボールは持っているのですが、迫力が無いと言ういうか、何と言うか。。。 「あー、これで終わりか」と思った僕は、後半40分にスタジアムを後にしました。 帰りのタクシーで運ちゃんに「おー5-0だったな。メッシは2点か?」と聞かれ、「ん?クラシコの話をしてんの?今日は3-0でしょ?」と返す僕。「いや、5-0だぞ」と運ちゃん。そこで追加ゴールの存在に気づきました。家に到着後すぐさまバルサTVを見ると、追加の2点はメッシ&ボーヤンでした

ビジネスウィークによるMBAレポート

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既にご存知の方も多いと思いますが、ビジネスウィークのMBA特集を見つけたので共有します。 http://www.businessweek.com/bschools/special_reports/20101111best_business_schools.htm 残念ながらIESEは米国外MBAランキングでは12位に後退してしまいました。こうしたランキングはどの様に付けられているのか極めて不明瞭ですが、定量的・定性的評価&紙面に与える影響が関与しているのでしょう。 IESEの場合、就職活動をサポートするキャリア・サービスの評価が低いようですが、これは事実と思われます。卒業生がどれだけ就職できたか、どこに就職できたかと言う点では、悪くない実績だと思うのですが、「キメの細やかさ」という点で残念な感じがします。 私は大学選びにランキングを含めた他人の評価を結構意識しましたが、今思うと無駄なエネルギーだったなと思ってます。ランキングそのものよりも、そのランキングによって自分に何がもたらされるかをじっくり考えるべきだったと今は思います。ランキングが高ければ高いほど、受験競争が激しくなるためGMATや英語のレベルは高くなることは間違いありません。一方で、ランキングが高いという理由で選んだ場合、卒業後もそのランキングに左右される可能性が高いでしょう。「彼はランキング1位の大学を出た」、「自分の大学のランキングが下がってしまった」といった他人の評価や「ランキング1位の大学を出たからには評価されていいはずだ」といった自負に左右されるということです。 MBAで学べる事の1つに、他人との比較をやめ今の自分を認めるという事があります。ランキングを無視しろと言われても受験中はなかなか無理な話です。しかし、ぜひ合格後・入学前にもう一度「なんでその大学に行きたいのか」という事を本音ベースで考えてみてください。エッセイを書くときに立った視点とは違うものがきっと見えてくると思います。 留学 ブログランキングへ

バルセロナ vs オサスナ (2010.12.4)

突然の管制塔ストで飛行機という移動手段を奪われたバルセロナは、オサスナの本拠地であるパンプローナまで電車とバスを乗り継いで移動しました。バルセロナからサラゴサまでを高速鉄道、サラゴサからパンプローナまでをバスという形です。 20時キックオフの予定のところ、バルセロナの選手が到着したのが20時10分ごろ。それからウォーミングアップを行い、試合開始は20時45分となりました。 もともと遅れることはオサスナ側に通知済みであったため混乱はありませんでしたが、3~4時間かけて試合会場に直接入りその30分後に試合とは、管制塔ストを恨むしかありません。 スタメンはクラシコとまったくの同一メンバー。グアルディオラ監督の「勝って兜の緒を締める」という意気込みが伝わります。クラシコの圧勝後、世間で「史上最強」と騒がれていたバルサであったため、下手にスタメンを外して気が緩むことを嫌ったのでしょう。また、強さを見せつけ続けることでレアルにクラシコの後遺症と焦りを植え付ける狙いがあったのかもしれません。もちろん次がチャンピオンズリーグの消化試合というのがあるのは間違いありません。 移動時間の長さや準備時間不足が不安視されましたが、さすがプロといったところでしょうか。ボールポゼッションは7割を超え、3-0で横綱相撲を見せてくれました。前半26分にメッシからのスルーに抜け出したペドロのゴールで先制。後半20分には、ビジャが出したスルーパスを、相手DFとの30メートル走を圧勝したメッシがGKとの1対1を決めて2点目。同じくメッシが後半38分にPKを決めて3点目。まったく危なげない試合でした。 試合ごとにペドロの調子が上がっているのが分かります。今、彼は絶好調といったところでしょう。一方で、ビジャとメッシの意思疎通はまだまだ改善されてよさそうです。特にメッシが中盤からドリブルを始めた時、連携不足が随所に見受けられます。メッシが何をしたいのかがビジャに伝わっていないため、何処に飛び出したら良いのか、何処にスペースを作ったらいいのかで、ビジャがちょっと混乱しているように思えます。そのためビジャがメッシの進行方向をふさいだり、スルーに反応できないシーンが多くありました。クラシコでは完璧な連携を見せましたが、まだまだ進歩しそうな二人の関係です。

クラシコをおかずに妄想

バルサTVで昨晩深夜にクラシコの再放送をやっていたため、飽きもせずまた見入ってしまいました。新聞も2誌買って辞書を引きながら読んでますし、友達と会えばクラシコの話しばかり。クラシコそのものも楽しいですが、その後の盛り上がりも結構楽しめます。 月曜から毎日、なぜバルサが圧勝しレアルが惨敗したかを考えているのですが、1つMBAのリーダーシップに通じる考えを見出しました。感情のコントロールについてです。 モウリーニョはイグアインが欠場することが決まった段階で、もしかしたら攻撃的な試合となることを覚悟していたのではないかと思うのです。  というのも、ベンゼマはこれまでベンチスタートが多く、何よりも結果(点)を欲しています。それがクラシコの点となれば最高のモウリーニョへの手土産になります。さらにクリスチャーノは試合数日前からバルサを挑発するような発言を繰り返しており、ちょっとのぼせすぎてる感がありました。 こうした異常に高いモチベーションを持つ選手に対し、「今日のお前の仕事は前線からのチェーシングで、点はその次だ」と言っても聞き入れない可能性があります。そこで、モウリーニョはその燃える闘志を逆に利用しようと考えたのではないかと。 しかしベンゼマは欲に、クリスチャーノとセルヒオ・ラモスは闘志に支配されてしまったのです。 MBAでは感情をコントロールすることの重要性を学びましたが、彼らはあまりの闘志がゆえに感情がコントロールできなくなってしまった様に見えます。感情が全面に出過ぎたため、チームに貢献する為の理性が無くなってしまったのです。 ビデオを見ると、シャビ・アロンソやエジルは必死にボールを追いかけてます。しかし、シャビ、イニエスタ、メッシ、ブスケッツの4人がボールをダイレクトで回すため、ボールを奪取しようにも上手く行きません。シャビ・アロンソはシャビをマークしていましたが、球離れが異常に早いためマークしきれません。問題はここでは無く、追いかけまわすチームメイトを尻目に、クリスチャーノとベンゼマがただボールを見ていることです。特に後半は「俺が決めてやる」という感情に支配されたクリスチャーノは、サイドに張り付いているだけで何もしません。 闘志というものは大変貴重な長所だと思いますが、それを如何にコントロールさせるか、コントロールするかがマネージャーとしての重要な資質

スペイン語で太極拳を習う

先日、近所のジムに入会したので、いわゆるレッスンクラスの様なものに行ってみました。人生初のジムレッスンです。日本でもジムには通っていたのですが、なんとなくあの雰囲気に馴染めなくて足が遠のいていました。やたら日に焼けて、やたらタンクトップを見せつけるおばさん&おじさん達が、「あそこのステップがどうだこうだ」とか「あ、〇〇さん。今日は連チャン?」みたいな会話していると、僕は入っちゃいけない気がして。 今回は勇気を振り絞って初めてのジムレッスン。開始5分前にスタジオ前につくと、そこには65歳平均と思われる20人ほどの集団が。初回としてはリスクフリーだと思っていた太極拳が、むしろ自分を際立たせる結果に。若い&見た目中国人&太極拳とくれば、スペインのおじいちゃん、おばあちゃんが注目せざるを得ません。「おぉ本場のジャッキーが来た」的な視線です。「酔拳はマスターしたので、今度は太極拳でも」とでも気のきいたトークが出来れば良いのですが、そんなスペイン語力も無く、ただただストレッチをして気を紛らわせます。 中年の女性のインストラクターが3分ほど遅れて入場し、クラスは始まりました。最初の20分くらいは呼吸法です。みな目を閉じて、呼吸を整え、インストラクターの指示通り気を蓄えています。僕はと言うと、スペイン語が分からないため、薄目を開けて皆が何をしているかをチェック。気なんか散ってしまって、まったく蓄えられません。その後も、型のレッスンが始まるのですが、いまいち何を言っているのか分からず、ただただ40分程インストラクターのまねを。 今頃おじいちゃん&おばあちゃんは家で「今日、本場のジャッキーに会ったけど、アイツなら私倒せるよ」と孫に教えているでしょう。 無念です。